私たちが日常的に利用するWebサイトやスマホアプリ、SNSといった多くのサービス(情報)は、すべてサーバー内に保管されています。
サーバーとは、データや情報など「特定のサービス」を提供するコンピューターのことです。
世界中のサーバー同士がインターネットによって接続されているので、パソコンやスマホから検索ができたり動画が見れたりします。
また、メールやチャットができたり、オンラインストアで気軽に買い物ができたりするのも、すべてサーバーのおかげです。
この記事では、サーバーの基本的な仕組みや種類、選定ポイントについてビジネスマン向けに解説します。
サーバーとは?データや情報など特定のサービスを提供するコンピューター
サーバーとは、データや情報など特定のサービスを提供するコンピューターのことです。
Webページの配信、メールの送受信、データベースの管理など、サーバーによって機能が異なります。
基本的に24時間365日稼働しており、高い処理能力と安定性が求められているため、運用費用も高額になりやすいです。
サーバーの基本的な仕組み
サーバーは、リクエストとレスポンスという形でクライアント(ユーザー)と通信します。
クライアント(ユーザー)がサーバーにリクエストを送信すると、サーバーはそのリクエストに対して適切なレスポンスを瞬時に返します。
例えば、パソコンでYouTubeを見るとき、パソコンがクライアント(ユーザー)です。
パソコンのブラウザにYouTubeのURLを打ち込みアクセスする、このときの操作が「リクエスト」となります。
しばらくして画面上にYouTubeのTOPページが表示されますが、これが(サーバーからの)レスポンスになるわけです。
なお、サーバーのすべてが必ずしもインターネットに接続されているわけではありません。
サーバーの種類
サーバーには多くの種類があり、それぞれが異なる目的に使用されます。
以下に主なサーバーの種類を紹介します。
Webサーバー
Webサーバーは、Webページをユーザーに提供するためのサーバーです。
HTTPやHTTPSプロトコルを使用して、ブラウザからのリクエストを処理し、ウェブページのコンテンツを返します。
YouTubeなどの動画サイト、AmazonなどのECサイトなど、インターネットで検索して表示されるWebサイトはすべてWebサーバーに保管されていると考えていいでしょう。
メールサーバー
メールサーバーは、電子メールの送受信を行うサーバーです。
SMTP、POP3、IMAPなどのプロトコルを使用して、メールの送信、受信、保管を行います。
メールサーバーは企業や個人のメール通信を支える重要な役割を果たします。
ファイルサーバー
ファイルサーバーは、ネットワーク上のユーザーに対してファイルの保存や共有を提供するサーバーです。
ユーザーはファイルサーバーにアクセスして、ファイルのアップロード、ダウンロード、編集を行うことができます。
外部と遮断された環境、例えば企業内の情報共有やバックアップに広く利用されています。
サーバーに関連する覚えておくべき関連用語・知識
サーバーに関する理解を深めるうえで、セットで覚えておくべき関連用語・知識を一つずつ解説します。
- クライアント
- ドメイン
- IPアドレス
- DNS
- URL
- HTTP/HTTPS
- データセンター
- クラウドコンピューティング
- 仮想サーバー
クライアント
クライアントは、サーバーにリクエストを送る、もしくはサーバーからのレスポンスを受け取るコンピューターもしくはソフトウェアのことです。
パソコンやスマホ、もしくはWebブラウザがクライアントに該当します。
ドメイン
ドメインは、インターネット上で特定のWebサーバーやメールサーバーを識別するための名前です。
「アルファベットや数字」+「.com」や「.jp」などの形になっています。
例えば、当サイトの「just-size.net」やGoogleの「google.com」などがドメインです。
ドメインは覚えやすい文字列で構成されることが多く、ユーザーがWebサイトにアクセスする際にURLとしても使用されています。
ホームページなどを作成したい場合、自分の好きな文字列でドメインを取得することが可能です。
IPアドレス
IPアドレスは、インターネット上のデバイス(サーバーやパソコン、スマホなど)ごとに割り振られている、そのデバイスを識別するための一意の番号です。
ネットワーク上でデバイス間の通信を可能にし、データの送受信において重要な役割を果たします。
IPアドレスは数字の羅列で構成されている(例:192.168.0.1)ため人間には覚えにくいですが、DNS(Domain Name System)によって、覚えやすい名前(ドメイン)に変換されます。
なお、IPアドレスには「192.168.0.1」などの短く表記されるIPv4と、「2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334」などのように非常に長い文字列であるIPv6の2種類があります。
DNS
DNS(Domain Name System)は、IPアドレスとドメインを紐づけるシステムのことです。
人間は、数字だけの文字列であるIPアドレスを見ても、なんのサイトなのかがよくわかりません。
反対にコンピューターは、IPアドレスですべてを把握しているため、ドメインではなんのサイトなのかわからないのです。
この人間とコンピューター、IPアドレスとドメインをつなげているのがDNSとなります。
DNSというシステムがあるおかげで、URLを打ち込むだけでWebサイトが表示されるのです。
URL
URL(Uniform Resource Locator)は、インターネット上で特定の情報(リソース)の位置を示す記述方式のことです。
URLは「https://www.just-size.net/about/internet/server-structure/」のような形になっており、それぞれの意味と役割は以下のようになります。
- https:プロトコル
- www.:ホスト名
- just-size.net:ドメイン名
- blog:ディレクトリ
- server-structure:ファイル名
プロトコルとは「インターネットを使う際の約束ごと」という意味です。
つまり、上記のサイトは「HTTPS」という約束ごとで通信しますよ、という意味になります。
URLの先頭が「HTTP」もしくは「HTTPS」の場合は、それが「Webサイト」であることを示します。
次のホスト名とドメイン名で接続するサーバーを指定し、ディレクトリとファイル名で表示させるファイルを指定しているのです。
HTTP/HTTPS
HTTP(Hypertext Transfer Protocol)は、Webブラウザとサーバー間でデータをやり取りするプロトコル(約束ごと)です。
Webページを閲覧する際に使われます。
HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)も同じくWebブラウザとサーバー間でデータをやり取りするプロトコル(約束ごと)です。
HTTPよりもセキュリティが強化され、データの暗号化とサーバー認証を行うことで、安全な通信が確保されています。
ログイン情報やクレジットカード情報などを入力するサイトでは、HTTPSになっていることがほとんどです。
なお、データを暗号化するためのプロトコルをSSLといい、URLがHTTPとなっているWebサイトをHTTPSにすることを「SSL化」と呼ぶ場合があります。
もちろん当サイトはSSL化(HTTPS)にてセキュリティを強化済みですので、安心してご利用ください。
データセンター
データセンターは、多数のサーバーを集中的に配置し、運用管理している施設のことです。
フル稼働しているサーバーの熱を冷ます高度な冷却システムや、長時間の稼働にも耐えられる電源管理システムを備え、サーバーの安定した稼働を支えています。
データセンターは、企業のITインフラを支える重要な拠点となっています。
データセンターは非常に重要な施設となっているため、詳細な住所などは非公開である場合がほとんどです。
クラウドコンピューティング
クラウドコンピューティングは、インターネットを通じてリソース(サーバー、ストレージ、アプリケーションなど)を提供するサービスです。
ユーザーは必要なときに必要なだけのリソースを利用でき、柔軟かつ効率的な運用が可能です。
Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud Platform(GCP)、Microsoft Azureなどが代表的なクラウドコンピューティングサービスです。
仮想サーバー
仮想サーバーは、物理サーバー上に複数の独立した仮想的なサーバーを構築すえう技術です。
仮想化ソフトウェアを使用して、物理リソースを分割し、各仮想サーバーが独自のオペレーティングシステムとアプリケーションを実行できます。
従来のサーバーよりもコスト効率が高まり、リソースの最適利用と柔軟な管理が可能です。
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